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英単語を覚える時は、3つのことを「しない」

英語を読めるようになるためには、単語暗記は避けて通れません。それは分かっているけど、単語を覚えるのって苦痛ですよね。

 

今回は、英単語を覚える時に心がけてほしい3つの原則をご紹介します。

 

その3つのこととは

「書かない」

「考えない」

「細かいことにこだわらない」

です。

 

それでは1つずつ詳しく説明していきます。

 

 

まず第一の原則「書かない」です。

 

英単語を覚える際、何度も何度も書いて覚えるというやり方があります。私はこのやり方は断じてお勧めしません。

このやり方の最大の欠点は、「数をこなせない」という点です。英語リーディング上達を目的とした単語暗記は、学校の明日の単語テストのために50個だけ覚えるといった世界ではありません。1000個、2000個、3000個の世界です。1つの単語につき何度も書いて時間をかけているといつまでたっても先に進みません。とにかく短時間で数をこなすために、書いて覚えるという方法はお勧めできません。

書いて覚える方法の第二の欠点は「必死で覚えてもどうせ忘れる」ことです。

「明日、学校で単語テストがあるから詰め込まなきゃ」というのと同じ感覚で勉強することは卒業しなければなりません。英語リーディング学習は1年、2年と続く長期戦です。今、必死で覚えた単語もどうせしばらくすれば忘れていくのです。

だったら、1個1個の単語に一生懸命になる必要はありません。

どんどん覚えてどんどん忘れる。そして何度でも反復する。これが基本です。

「今日はこの50個を完璧にする!」というように気合いを入れる必要はありません。「完璧に覚えた50個」よりも、「大体覚えた100個」の方が価値があります。大体の曖昧な記憶でいいので、とにかく数をこなしましょう。

 

 

第二の原則「考えない」です。

 

単語帳の単語を見て、「あーこれ何だったっけ?やべえ忘れた。思い出せそう~」となることがよくあると思います。そういう時、「思いだそうとする努力をしない」ことです。

なぜならば、「考えている時間がもったいない」からです。とにかく覚えるべき単語は山のようにあり、1つ1つの単語で立ち止まっている時間を減らさなければなりません。

ではどうするか。

答えは、「パッと出てこなければ即、答えを見る」です。単語暗記は反射神経のゲームです。単語を見た瞬間に意味が浮かんでこなければ負けです。制限時間は、1つの単語につき、1秒~2秒です。3秒かけて思い出せなければ、失格。答えを見て覚え直しましょう。

単語暗記の得意な人は、皆、「反復」を口にします。1個に10秒かけるのではなく、1秒ずつ10個をこなす。そして1回でマスターしようとせず、何度も何度も繰り返す。これを心がけて下さい。

 

 

第三の原則「細かいことを気にしない」です。

 

単語帳で勉強していると、色々な情報が載っていますよね。たとえば1つの単語に意味がいくつもあったり、動詞の名詞形や形容詞形が載っていたり、たくさんのことを覚えなきゃならないプレッシャーを感じます。

でもそんなの気にしない。

1つの単語につき、1つの意味だけ覚えます。派生語や語法は気にしません。

 

中でも大事な点は「日本語訳の微妙な違いを気にしない」ことです。

たとえば、「praise賞賛する」「admire感心する」「adore敬愛する」とあったとして、どれがどれか区別できますか?賞賛でも感心でも敬愛でもどれでもよくないですか?

これは英単語学習における最大の秘訣だと私は考えています。

つまりpraiseとadmireとadoreは、ニュアンスの違いはあれども、同じ「ほめる系」の単語なのです。だから脳の中でこれらを別々に覚えるのではなく、「ほめる系」という同じカテゴリーにぶち込んでおけばそれでいいのです。

英語を読んでいて、Tom admired the singer.と出てきたときに、「ああトムはその歌手を高評価してるんだな」ということが分かることが大事です。この文を見て、トムがその歌手のことを"ほめているのか""けなしているのか"というプラスマイナスのベクトルさえ分かれば、最低限、その単語は乗り切れているのです。

 

ですから、あなたの脳内に英単語収納ボックスがいくつもあるとして、「praiseほめる」「admireほめる」「adoreほめる」と、すべて同じボックスに放り込んじゃって全然大丈夫。

ちなみに「ほめる」のカテゴリーには他にも、

worship、respect、acclaim、commend、applaud、esteem、compliment、eulogize、hail、glorify、honor、exalt、venerate、laud

などの単語が入ります。

これらの細かな意味の違いなんか覚えてられるかー!って思いませんか?

これらはすべて「ほめる、ほめたたえる、賞賛する、賛美する、崇拝する、敬愛する、敬服する」系の意味です。どれがどれかを区別しようとせず、「ほめる系」だと覚えましょう。

 

もちろん、単語ごとに、ニュアンスの違いはありますし、語法の違い、用法の違いはあります。そういったことは、あとから少しずつ分かってきます。最初から「似た単語の使い分け」みたいなことにこだわっていたら、英単語学習が嫌になります。

 細かな違いはそのうち学べばいいや、という気持ちでいましょう。

 

 

以上、英単語を覚える上で気をつけてほしい3つの注意点を説明しました。

「書かない」

「考えない」

「細かいことを気にしない」

 

この3つのことを「しない」ように、英単語学習を頑張りましょう!